良い点
1.堺雅人の「笑い」のポテンシャルを存分に引き出している。「実は堺雅人にコメディを本気でやらせたら相当面白いのではないだろうか」という、恐らく多くの人が前々から感じていた期待を見事に叶えてくれた。他の監督ならこれほど上手く堺雅人を生かせなかったと思う。
2.ただのコメディだけに終わらず、考えさせる悲哀がある。
3.2作目でこける人も少なくない中、監督がきちんと独自の世界観を確立しつつある。今後にも安心感と期待感が持てる。
悪い点
1.一作目(『腑抜けども〜』)に比べて、やや華やかさに欠ける。内容的には前作の方が暗いけど。それは女優のキャスティングのせいかもしれない。
2.最後がちょっとしつこい。実は本当に大佐だったというオチで終わった方が気持ちよかった。
3.もうちょっと完璧なまでの詐欺振りを見たかったが、結構どんくさいし穴が多い。そこが憎めない要素でもあるのだけれど、一方で容赦ない程の騙しっぷりや切れ者っぷりも見せてくれてこそ、そのギャップを楽しめるというもの。