2010年6月27日日曜日

リリィ、はちみつ色の秘密:4点

良い点
1.ダコタ・ファニングも残念な感じで大人になっていきそうだと心配していたが、演技に自然と引き込まれ、とてもほっとさせてくれる。将来が楽しみ。
2.自然の美しさに心が癒される。
3.差別の悲しさに改めて気付かせてくれる。

悪い点
1.ダコタ・ファニングの演技力に脚本が追いついていない。彼女はもうちょっと出る作品を選んでいいと思う。
2.メイの存在意義が分からない。話の流れ的に途中で邪魔になったから命を落とす運命になったように思える。
3.とりあえずハッピーエンドのように見せているが、結局心の底からは誰も納得していない気がする。

ザ・ウォーカー:7点

良い点
1.本の正体はすぐに分かるが、落ちには結構虚を疲れた。それまでの行動全てが尊く思えた。
2.白黒のような表現が渋い。
3.全く期待させない宣伝でそこそこ感動させる中味がある。

悪い点
1.全体を通して表現方法が所々ちゃちい。悪者の描き方が昔の仮面ライダーみたい。
2.周りの人たちとの絡みがあるまでイーライのキャラクターが全然見えてこない。1人でいる時はただの変人に見える。なぜイーライが本を運ぶ人に選ばれたのかがいまいち釈然としないし、選ばれたことで特別な力を授かったのか、元々喧嘩が強い人なのかも分からない。
3.邦題が合っていない。旅する者というより語る者の方が相応しいと思う。もしくは、原題のままでいい。

マン・オン・ワイヤー:4点

良い点
1.世の中にこんな偉業を成し遂げた人がいるんだなぁということが知れる。
2.心の底からしたいという信念は必ず実現できるんだということが分かって勇気が湧く。
3.どんな突拍子もない願望でも探せば必ず支援してくれる人がいるんだなぁということが知れる。

悪い点
1.ドキュメンタリー映画としては構成が甘く途中で飽きる。
2.フィリップの偉業にばかりスポットライトが当たっていて、彼自身の人間性についてはあまりよく分からない。
3.現在の皆を生き生きと撮れていない。只の疲れ切った中年に見える。

2010年6月25日金曜日

私がクマにキレた理由:4点

良い点
1.長過ぎないので、とりあえず最後まで観てしまえる。
2.スカーレット・ヨハンソンの友だち役の女優がきれい。
3.友だちの家で食べていた夕食がおいしそう。

悪い点
1.別に主演がスカーレット・ヨハンソンでなくてもいい。彼女の良さを活かせていない。
2.大人ばかりが目立ち、子どもの影が薄い。
3.只の金持ち夫婦の我が儘振りを無理矢理感動ものにもっていこうとしているのが見え見えでしらける。誰にも感情移入できないし、これを観ても全く家族に対する愛情が深まらない。

大丈夫であるように ーCocco 終わらない旅ー:8点

良い点
1.コッコの個性豊かな人柄、魅力がふんだんに知れ、彼女のことを好きになれる。
2.自分も何かがんばりたいとモチベーションが上がる。音楽を始めたくなる。
3.今、日本があらゆるところであらゆる問題を抱えていることを知れる。

悪い点
1.もう少し、作品やコッコのメッセージを明確に打ち出してもよかった。
2.やや長い。全ての映画はジャンルを問わず90分以内に収めるべきである。
3.もっと多くの人に観てもらえるよう宣伝に力をいれるべき。

2010年6月20日日曜日

くもりときどきミートボール:6点

良い点
1.絵柄に個性がある。
2.結構予想がつかないストーリー展開。
3.食べ物の描写が魅力的。適度にリアルじゃないのに美味しそうで、見た目にもカラフルで綺麗。

悪い点
1.Pixarやドリームワークスと完全に差別化させるために、もう少しブラックジョークを盛り込んだらいいと思う。
2.ヒロインがあまり可愛くない。
3.明確な教訓がない。

アイアンマン2:8点

良い点
1.1の爽快感、迫力は全く衰えていない。
2.1よりも続きが観たいと思わせる内容になっている。ただ、裏を返せば1よりも本編にのめり込めない。
3.スカーレットヨハンソンが色っぽい。

悪い点
1.ポッツが老けた。中佐がしょぼくなった。サミュエルLジャクソンのミステリアスっぽさがなくなった。
2.イワンがあまり手強い敵として描き切れていない。
3.派手なシーンは無条件に魅入ってしまうが、それ以外のシーンがやや退屈に感じることがある。特に同性同士の会話のシーン。

ヒックとドラゴン:7点

良い点
1.ハッピーエンドだが全てを綺麗ごとだけで終わらせていない。ヒックにとって得たものもだけでなく失ったものもきちんとあるというところに共感が持てる。
2.映像が爽快。空中シーンには迫力がある。今までCGの質はPixarが見るからに断突だったが、最近はパッと見てどこの会社が一番優れているとか判断がつかないくらい、ドリームワークスもソニーも質が上がった。
3.彼らの今後の生活を観たいと思わせる。

悪い点
1.キャラクターが弱い。スティッチとトゥースの性格はぜひ逆にすべきだったと思う。トゥースは伝説のドラゴンにしてはカリスマ性がなさ過ぎる。ただの野良犬ではないか。後、あれだけ冒頭でドラゴンの恐ろしさを強調させておきながら、ストーリー展開の都合で後半には簡単に子どもたちに手なずけられているのが納得いかない。
2.宣伝が弱い。宣伝を見る限りでは、いつもと同じ有り触れたお子様向け映画にしか見えないので、大人はなかなか観に行こうと思わない。
3.3Dなのに暗いシーンが多過ぎる。ただ、初のメガネ無しも公開される予定なので、それをぜひ観てみたい。

2010年6月17日木曜日

クヒオ大佐:6点

良い点
1.堺雅人の「笑い」のポテンシャルを存分に引き出している。「実は堺雅人にコメディを本気でやらせたら相当面白いのではないだろうか」という、恐らく多くの人が前々から感じていた期待を見事に叶えてくれた。他の監督ならこれほど上手く堺雅人を生かせなかったと思う。
2.ただのコメディだけに終わらず、考えさせる悲哀がある。
3.2作目でこける人も少なくない中、監督がきちんと独自の世界観を確立しつつある。今後にも安心感と期待感が持てる。

悪い点
1.一作目(『腑抜けども〜』)に比べて、やや華やかさに欠ける。内容的には前作の方が暗いけど。それは女優のキャスティングのせいかもしれない。
2.最後がちょっとしつこい。実は本当に大佐だったというオチで終わった方が気持ちよかった。
3.もうちょっと完璧なまでの詐欺振りを見たかったが、結構どんくさいし穴が多い。そこが憎めない要素でもあるのだけれど、一方で容赦ない程の騙しっぷりや切れ者っぷりも見せてくれてこそ、そのギャップを楽しめるというもの。

2010年6月16日水曜日

ゴーストワールド:8点

良い点
1.物語が淡々としていても、キャラクターが立っていれば面白く観れることに気付いた。逆に物語がしっかりしていても、キャラクターが立っていなければつまらない。ここで言うキャラクターが立っているというのは、キャラクターが自分の世界観、基準、価値観をしっかりと持ち、主張していること。描写がなくても、こんな時はこういう行動に出るのだろうなぁと安易に想像ができること。
2.映画を観ているなぁという気にさせてくれる。特別な事件がなくても、こういったアメリカ人の有り触れた日常を描いた作品が好き。
3.ソーラバーチ、スカーレットヨハンソンの魅力に改めて気付ける。

悪い点
1.もう少し、主役2人の兼ね合いが観たかった。後半、レベッカはほとんど脇役。
2.後半少しだれる。もう少しコンパクトにまとまっていたら尚良い。
3.主役2人の体のラインが何か嫌。

2010年6月13日日曜日

マイライフ、マイファミリー:3点

良い点
1.あまり癖の無い、フィリップシーモアホフマンの素直な演技が観れた。
2.ラストシーンは清々しい。ちょっと勇気をもらえる。
3.2時間以内で終わる。

悪い点
1.「家族」を描き切れていない。かつての親子関係の悪さが全く伝わって来ないし、裏の説明書きを読まないと父親が虐待していたことなんて分からない。更に妹の方が老けてるし、男のセンスが悪い。
2.結局、最終的に子どもたちが父親をどう受け入れたのか分からない。ただ単に死んでせいせいしたようにも見える。
3.アカデミー賞脚本賞にノミネートされたそうだが、アカデミー賞の評価基準にますます疑いを抱く。

2010年6月11日金曜日

ノーボーイズ、ノークライ:2点

良い点
1.長過ぎない。
2.妻夫木君が韓国語を頑張ってる。
3.アジアの純真って実は名曲なんだなぁと気付いた。

悪い点
1.日韓共作にした意図が全く見えないし、根本的に何が言いたいのか全く分からない。自分の中での渡辺あや不敗神話が崩れた。
2.可愛い女の子が1人も出て来ない。
3.人物描写が薄っぺらく誰にも共感できない。

2010年6月6日日曜日

告白:7点

良い点
1.原作の雰囲気を壊していない。
2.松たか子がかわいいし演技上手い。
3.ミズホ役の子がかわいい。

悪い点
1.面白かったが、ただ原作が面白いから面白く観れたのか、映画として楽しめたの分からない。
2.原作をなぞっているだけで、映画ならではのアレンジがない。
3.一人称が行ったり来たりするのはややこしい。原作の様にひとりずつ順番に片付けた方が良い。