2010年7月11日日曜日

トイストーリー3:9点

○制作を知った時は蛇足じゃなかろうかと心配したが、見事に完結編として無くてはならない作品に仕上げている。
○今まであくまで象徴的存在に過ぎなかったアンディに初めて人格が与えられた。これがまた良い子で、おもちゃたちに対する愛情の深さには感動。ラストシーンでは恥ずかしいくらい号泣してしまった。
○今回はNG集を無くして正解。トイストーリーの世界が作られたものではなく、現実の世界を切り取って観せてくれただけだと思えた。もっともっとこれからの彼らの生活を観ていたいし、また新しい展開を期待させてくれる。
○ストーリー、CG技術だけでなく、テンポの良い動き、迫力のあるアングルでも魅せてくれる。
○本編前の短編のアイデアが斬新。Pixarの新しい才能を感じた。この人が監督をする作品は革命を起こす気がする。ただ、子どもには分かりづらいと思う。
○死を受け入れようとした時の皆の覚悟に震えた。どんな役者の演技よりも男らしさが伝わってきた。
×話の流れが2と被る。
×既に何体かの仲間たちがいなくなっているのは寂しい。
×キャラクターの個性が少し弱い。
×仲間たちとの信頼関係の深さが2のころより深まっていない気がする。
×バズがすっかり丸くなった。
×アンディの深い愛情に対して、意外とさらっと新しい生活に切り替えようとする皆の対応に若干肩透かしを食らった。涙を流せないおもちゃたちの号泣シーンを観たかった。

2010年7月6日火曜日

踊る大走査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!:2点

○織田裕二が良い感じに年輪を重ねていて初めて男前だと思った
○深津絵里も良い感じに年輪を重ねていて良い感じに女前だと思った
○小栗旬の演技派振り男前振りを初めて感じた
○キョンキョンの狂気振りには脱帽
×ユースケの影が薄いし、最後のオチもすぐに予想できた
×内田有紀は可愛いけどキャラクターとして別に必要ない
×伊藤淳史はいつも同じキャラだ
×織田裕二のチームに個性が無さ過ぎる
×警察をあまりに馬鹿にしている、クレームが来ないか心配
×ストーリーが余りにちゃちこい、教習所の教則ビデオみたい
×長い
×君塚さんの脚本は絶対映画に向かない

ノウイング:3点

○小学生くらいなら楽しめそう
×終わり方に救いが無さ過ぎる
×ニコラスがなぜ勝手に使命感を感じて奔走しているのかが分からない
×なぜニコラスの息子が選ばれたのかが分からない
×ニコラス・ケイジの顔が生理的に受け付けない
×ヒロインがいない
×余りに有り触れた導入と余りに有り触れた結末を組み合わせて、ある意味新しいものを生み出しているが、ストーリーとしては完全に破綻している

2010年6月27日日曜日

リリィ、はちみつ色の秘密:4点

良い点
1.ダコタ・ファニングも残念な感じで大人になっていきそうだと心配していたが、演技に自然と引き込まれ、とてもほっとさせてくれる。将来が楽しみ。
2.自然の美しさに心が癒される。
3.差別の悲しさに改めて気付かせてくれる。

悪い点
1.ダコタ・ファニングの演技力に脚本が追いついていない。彼女はもうちょっと出る作品を選んでいいと思う。
2.メイの存在意義が分からない。話の流れ的に途中で邪魔になったから命を落とす運命になったように思える。
3.とりあえずハッピーエンドのように見せているが、結局心の底からは誰も納得していない気がする。

ザ・ウォーカー:7点

良い点
1.本の正体はすぐに分かるが、落ちには結構虚を疲れた。それまでの行動全てが尊く思えた。
2.白黒のような表現が渋い。
3.全く期待させない宣伝でそこそこ感動させる中味がある。

悪い点
1.全体を通して表現方法が所々ちゃちい。悪者の描き方が昔の仮面ライダーみたい。
2.周りの人たちとの絡みがあるまでイーライのキャラクターが全然見えてこない。1人でいる時はただの変人に見える。なぜイーライが本を運ぶ人に選ばれたのかがいまいち釈然としないし、選ばれたことで特別な力を授かったのか、元々喧嘩が強い人なのかも分からない。
3.邦題が合っていない。旅する者というより語る者の方が相応しいと思う。もしくは、原題のままでいい。

マン・オン・ワイヤー:4点

良い点
1.世の中にこんな偉業を成し遂げた人がいるんだなぁということが知れる。
2.心の底からしたいという信念は必ず実現できるんだということが分かって勇気が湧く。
3.どんな突拍子もない願望でも探せば必ず支援してくれる人がいるんだなぁということが知れる。

悪い点
1.ドキュメンタリー映画としては構成が甘く途中で飽きる。
2.フィリップの偉業にばかりスポットライトが当たっていて、彼自身の人間性についてはあまりよく分からない。
3.現在の皆を生き生きと撮れていない。只の疲れ切った中年に見える。

2010年6月25日金曜日

私がクマにキレた理由:4点

良い点
1.長過ぎないので、とりあえず最後まで観てしまえる。
2.スカーレット・ヨハンソンの友だち役の女優がきれい。
3.友だちの家で食べていた夕食がおいしそう。

悪い点
1.別に主演がスカーレット・ヨハンソンでなくてもいい。彼女の良さを活かせていない。
2.大人ばかりが目立ち、子どもの影が薄い。
3.只の金持ち夫婦の我が儘振りを無理矢理感動ものにもっていこうとしているのが見え見えでしらける。誰にも感情移入できないし、これを観ても全く家族に対する愛情が深まらない。