2010年7月11日日曜日

トイストーリー3:9点

○制作を知った時は蛇足じゃなかろうかと心配したが、見事に完結編として無くてはならない作品に仕上げている。
○今まであくまで象徴的存在に過ぎなかったアンディに初めて人格が与えられた。これがまた良い子で、おもちゃたちに対する愛情の深さには感動。ラストシーンでは恥ずかしいくらい号泣してしまった。
○今回はNG集を無くして正解。トイストーリーの世界が作られたものではなく、現実の世界を切り取って観せてくれただけだと思えた。もっともっとこれからの彼らの生活を観ていたいし、また新しい展開を期待させてくれる。
○ストーリー、CG技術だけでなく、テンポの良い動き、迫力のあるアングルでも魅せてくれる。
○本編前の短編のアイデアが斬新。Pixarの新しい才能を感じた。この人が監督をする作品は革命を起こす気がする。ただ、子どもには分かりづらいと思う。
○死を受け入れようとした時の皆の覚悟に震えた。どんな役者の演技よりも男らしさが伝わってきた。
×話の流れが2と被る。
×既に何体かの仲間たちがいなくなっているのは寂しい。
×キャラクターの個性が少し弱い。
×仲間たちとの信頼関係の深さが2のころより深まっていない気がする。
×バズがすっかり丸くなった。
×アンディの深い愛情に対して、意外とさらっと新しい生活に切り替えようとする皆の対応に若干肩透かしを食らった。涙を流せないおもちゃたちの号泣シーンを観たかった。